アモーレエテルノ(ヒカルアモーレの12) 第2戦


キャロットクラブ出資愛馬第23号は、早い段階から、もっとも狙っていた馬。


母は2勝馬ながら、フィリーズレビューJpnU4着、忘れな草賞オープン3着の実力馬で、初仔のグランデアモーレは最優先枠で取得したほど。

そのグランデアモーレは2歳7月の新馬戦を優勝。このレースは後に出走8頭中6頭が勝ち上がり、2、3着馬はすでに2勝馬。続く札幌2歳S GVも後のNHKマイルカップJpnT優勝馬に先着しての6着と能力を見せた。

そんな若くて実力もあり仔出しのいい母の産駒を私が狙わないわけがない。しかも安価。今回は関東馬だが、それでも欲しいくらいの馬。馬格もあり、馬体も良く見える。

というわけで、一般枠でも確実に買えそうだったので購入。結局、第二次募集開始からすぐに満口。

そして、クラブ公式HPの最初の近況報告で、いきなり”大物感”という言葉が登場!!満口に遠い募集馬なら、過去こういうコメントが出ることは多々あったが、満口間近で売り切れ確実の馬にこういったコメントが出ることは”異例中の異例”で、これは相当期待できるのではないか。


しかし、それ以降の近況ではあまり良いコメントは出ず、逆にメンタル面の繊細さが登場。その言葉通りデビュー戦のパドックでは他馬や人を気にして暴れまくり恐がりな面を披露。これは競走馬にとって大きなマイナス。そして体力も無駄に消耗。

ただ、レースでは二の脚が速く、重心も低く姉譲りの良い走り方。馬格もあり馬体も良いことから、メンタル面さえ改善できればある程度やれると思う。問題は新鋭で上のクラスで全く実績のあげられない木村哲也調教師。こんな難しい馬を上手くコントロールできるのか?


前走後、在厩で調整され、中1週で8月23日 札幌1R 2歳未勝利 ダート1700mに出馬投票も、3分の1の抽選に外れ非当選除外。想定段階ではフルゲート13頭のところに想定数は13頭で微妙だったが、結局他馬に割り込まれて抽選対象に。鞍上もベテランの勝浦正樹騎手確保で期待していたのに残念。


ソエが出ていることもあり、8月22日にノーザンファーム空港牧場へ放牧に出されました。

10月13日にノーザンファーム天栄に移動しました。

12月13日に美浦トレセンに帰厩しました。


1月12日 中山2R 3歳未勝利 ダート1800m 牝馬限定に北村宏司騎手で出走!!

フルゲート16頭のところに想定数は22頭。結局16頭で確定。

鞍上は調教をつけていただいた昨年関東騎手リーディング2位の北村宏司騎手がそのまま乗ってくれるということで期待大。

8日の追い切りは格上相手をかなり後方から追走して楽な手応えで先着。競馬ブックでも滅多に出ない右肩上がりの高い調教評価。


5着/6番人気。

初戦は牧場からも2か月は出走が早いと思ったとコメントが出るほどの時期尚早。パドックでは暴れるし、レースは見所がないしでガッカリしていたが、5か月の休養を経てようやく走れる体に。

勝ち馬からは1秒5も離されていて威張れないが、スタート直後に砂を被るのを嫌がって随分と失速したことを考えれば、5着は立派。何よりも4コーナーで15番手から5着まで浮上した最後の脚が素晴らしい。

パワーの要る中山のダートで結果を残す辺り、アモーレエテルノはパワー型だが、このパワーとスタミナは大きな武器。優先出走権を確保し、大型馬の叩き2走目と相まって次は更なる前進を期待。


レース回顧と時計の分析、レース後の北村宏司騎手と木村哲也調教師のコメントを掲載。

(2015年1月13日完結)

2014年8月20日立ち上げ

●前走後在厩で調整され、次走は中1週で8月23日 札幌1Rを予定

 前走の新馬戦はパドックで煩いところを見せて暴れまくり、レースでは抜群の先行力で絶好位につけ、前残りの絶好の展開にもかかわらず、4角まで持たずに早々に垂れて10着だった我らが愛馬アモーレエテルノ。しかし、失速してからもまずまず渋太く、悪い中にも見所もありました。

 前走後、在厩で調整され、次走は中1週でダート戦を予定ということです。先行力がありますし、パワータイプに見えますから、現状は相手も比較的軽くなるダートの方が良いでしょうね。ここで力をつけ、また芝に戻って欲しいですね。母も姉も芝もダートもある程度走れる馬でした。アモーレエテルノもどちらも走れる馬になって欲しいです。

●気になる出馬想定表(8月23日 札幌1R)

出馬想定表 8月23日 札幌1R 2歳未勝利 ダート1700m フルゲート13頭 想定数13頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
アモーレエテルノ 勝浦正樹  8/09 新馬 札幌芝1800 10 B−
エイシンアンカー  8/10 未勝利 札幌芝1800 12
エルヴィルダ 丸山元気  7/20 未勝利 福島芝1800 13 14 14 16
エンプレスダンス 和田竜二  7/26 未勝利 中京ダ1200
シシャモショウグン 藤岡康太  7/19 未勝利 函館芝1800 10 11
デルマグーリンダイ 池添謙一  7/20 新馬 函館芝1800 12
バウトナカヤマ 津村明秀  8/10 新馬 札幌ダ1700
フィールドリアン 古川吉洋  8/03 未勝利 札幌芝1800 12
プレーケストーレン 丸田恭介  6/28 未勝利 東京芝1600 13
マラカイトスター 柴山雄一  7/27 新馬 札幌ダ1700
ミュゼバトラー 柴山雄一  8/09 未勝利 札幌芝1500
ロウアンドロウ 福永祐一  7/27 新馬 札幌芝1800

表中 「優」は前4節以内の優先出走権を持つ馬 騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート13頭のところに現在13頭が出馬想定されています。信頼できるクラブ公式HPでは”除外の可能性有りB”ですから、割り込まれて抽選になるようですね。

鞍上は勝浦正樹騎手を確保で前走よりも随分と期待が持てますね。

これ以降は2014年8月22日に作成

●結局、他馬に割り込まれて3分の1の抽選になり非当選除外

 想定通りの23日札幌1Rに出馬投票した我らが愛馬アモーレエテルノでしたが、やはり想定外から他馬に割り込まれ3分の1の確率の抽選に。それに外れて非当選除外となりました。

 1度使われた上積みを感じていましたし、鞍上もベテランの勝浦正樹騎手確保で期待していましたので大変残念です。どうも両前脚のソエの兆候が出ているということで、休養に入ってしまうかも知れません。

 それにしても先々週は直前で鞍上予定の菱田裕二騎手を持って行かれて、今週も抽選を外しと上手く行きません。良い流れになって欲しいですね。

これ以降は2014年8月28日に作成

●ソエが出ていることもあり8月22日にノーザンファーム空港牧場へ放牧に出されました

 以下は8月22日に更新されましたクラブ公式HPアモーレエテルノの近況報告です。

22日にNF空港へ放牧に出ました。「出馬投票させていただきましたし、問題ないだろうという判断だったわけですが、やはりソエの症状が気にはなります。調教施設が限られていますし、予定を引き延ばしてよりいい状態にもっていけるかというと微妙と言わざるを得ません。もしかしたら除外になったのも“この馬のことを考えると使わないほうがいい”ということなのかもしれないですし、しっかり仕切り直してより良い状態で巻き返せるように立て直すことにしました。本日空港牧場へ放牧に出させていただきましたので、そのまま空港で調整するか、秋に備えて天栄で調整するかは状況次第になるのでしょう。順調にいかず申し訳ありません」(木村師)

 ということで、ソエの症状が出ていることもあり、8月22日にノーザンファーム空港牧場へ放牧に出されました。出走できなかったことは残念ですが、厳正な抽選ですから仕方がないですし、ソエが出ている馬は比較的能力のある馬が多いと私は思っていますから、良いように解釈することにして、復帰戦を楽しみにしています。

これ以降は2014年10月15日に作成

●10月13日にノーザンファーム天栄に移動しました

 10月14日に更新されましたクラブ公式HPアモーレエテルノの近況報告によりますと、前走後8月22日以来ノーザンファーム空港牧場で調整されていた我らが愛馬アモーレエテルノですが、10月13日にノーザンファーム天栄に移動したということです。

 ついに本州に初上陸です。本来、デビュー前にあと2か月は乗り込まれてから出走させるくらいが適当と牧場担当者が思っていた馬。デビューが早すぎましたが、あれから2か月。そろそろ戦える体になっていることを期待しています。

 デビュー戦でも体つきは良かったですし走る素地はあると思います。その間姉のグランデアモーレは4勝目を挙げました。母のポテンシャルの高さは間違いないですし、この子もきっと活躍してくれるはずです。

これ以降は2014年12月16日に作成

●12月13日に美浦トレセンに帰厩しました

 12月13日に臨時更新されましたクラブ公式HPアモーレエテルノの近況報告によりますと、前走後8月22日から放牧に出されていたアモーレエテルノは12月13日に美浦トレセンに入厩したということです。アモーレエテルノにとって初めての美浦トレセン入りですね。

 相変わらず牧場での動きも冴えないですし、次走予定のダート替わりでも大敗の予感がしますが、パンとなるのが遅い馬と言えばローザグランデ、プルミエダンスール、ジェットブラックなどある意味逸材が思い出されます。

 せめてアモーレエテルノは次を使ってパンとしてきて欲しいですが・・・。

 しかし、どう考えてもキムテツ先生の失策により2か月は早く下ろしてしまった為に初戦の嫌なイメージが馬に残っているでしょうし簡単ではないですね。馬は初戦が特に大切なのにぃ〜。

これ以降は2015年1月7日に作成

●気になる出馬想定表(1月12日 中山2R)

出馬想定表 1月12日 中山2R 3歳未勝利 ダート1800m 牝馬限定 フルゲート16頭 想定数22頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
アモーレエテルノ 北村宏司  8/09 新馬 札幌芝1800 10
アラビアンハート 丹内祐次 12/14 未勝利 中京芝1600 12 11
ウインフォーエバー 12/20 未勝利 中山芝1800 10
エバーキュート クリスチャン・デムーロ 12/20 未勝利 中山芝1800
エリー 黛弘人 12/06 未勝利 中京ダ1800 15 11
エリガントソング 吉田隼人  9/20 未勝利 新潟芝1800 11 11
カズノネネヒメ 田辺裕信 12/21 未勝利 中京ダ1800
キタサンアカツキ 12/07 未勝利 中山芝2000 13 11
ゲルズ 横山和生 12/21 未勝利 中京ダ1800 11
サンセドナ 井上敏樹 12/06 新馬 中山芝1200 11 15
スマートガール プノワ 12/13 未勝利 中山ダ1800
セイカコムルヴァン 12/20 未勝利 中山芝1600 16 15 15 16
ダイメイエンパイア 大野拓弥 12/13 未勝利 中山ダ1800 13 13 11 17 17
テイクミーホーム 蛯名正義 12/13 新馬 中山ダ1200
テップシー 内田博幸 12/13 未勝利 中山ダ1800 15
デルマゴシンゾサン 12/06 未勝利 中山ダ1200 16 14 10 10
ナンヨーチーク 12/06 未勝利 中山ダ1200 12
ピュアリーズン 12/27 未勝利 中山芝1600 13 14 18
フジノキララ 木幡初也 12/14 未勝利 中山ダ1200 15 13 15
マカワオクイーン 戸崎圭太 12/14 新馬 中山ダ1800
ヨイチフレーム 江田照男 12/13 未勝利 中山ダ1200 12 11
ロックキャンディ 柴山雄一 12/13 未勝利 中山ダ1800 14

表中 「優」は前4節以内の優先出走権を持つ馬 騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート16頭のところに現在22頭が出馬想定されています。アモーレエテルノは節が空きまくっていますから、投票すれば確定でしょう。鞍上は調教に跨がっていただいた北村宏司騎手で非常に楽しみですね。

これ以降は2015年1月8日に作成

●追い切り情報(1月8日更新)

前走前 8月6日 函館ウッドチップ 稍重馬場 一杯に追う

菱田裕二
5F 70.8
4F 54.0
3F 39.9
1F 13.0[6]



8月20日 札幌ダート 不良馬場 馬なり余力

助手
5F 70.9
4F 54.7
3F 40.5
1F 12.9[5]
キシュウレパード(古馬500万下)強めの内に先行同入


12月24日 美浦南ウッドチップ 良馬場 ゴール前仕掛け

助手
4F 56.5
3F 41.0
1F 13.4[7]
クラシックエース(2歳新馬)馬なりの内0.2秒遅れ


12月28日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 61.5
3F 45.1
2F 29.8
1F 15.0


12月31日 美浦南ウッドチップ 良馬場 馬なり余力

北村宏司
5F 71.3
4F 54.9
3F 40.2
1F 13.7[4]
プレスクアイル(2歳新馬)馬なりの内同入


1月5日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 57.6
3F 42.3
2F 27.5
1F 13.8


1月8日 美浦南ウッドチップ 良馬場 馬なり余力

助手
4F 54.1
3F 39.7
1F 13.5[5]
テスティコ(古馬500万下)直線一杯の内を0.9秒追走0.1秒先着
 8月20日、ダートコースで追い切られました。締まった馬場であることを考えるともう少し終いが伸びてもいいのかなと思いますが、一応12秒台ですし悪くはないですね。大型馬で1度使われて上積みはあるようです。競馬ブックでは”幾分上向くも”とイマイチの評価、デイリー馬三郎では”動き上々B”と高評価です。
 私ほっさんの追い切り評価は「B−」です。大型馬だからこそ、中1週でも一杯に追えないものかと思ってしまいます。それでも相手関係やダートということなどからも前走以上の成績を期待したいですね。掲示板なら万歳ですが。

 12月24日、13日に入厩してしばらくは時計は出さずに環境にならされていましたが、美浦で初めての時計を計時しました。未出走の2歳馬の内を強めに追われて遅れと動きはイマイチです。
 以下は同日(12月24日)更新されましたクラブ公式HPアモーレエテルノの近況報告です。
「先週はじっくり動かして様子を見ながらの調整を行っていました。初めてのトレセンになりますから、この期間を大事と捉えてじっくりと調整していたのですが、カイバの食いなどもいくらか良くなりましたし、1週間で健康状態は上がってきたように思います。馬体もそれに伴い良くなり始めたところですし、この良化傾向を維持していきたいですね。今日は新馬2頭と組んで3頭での調教を行ったのですが、使っているのもありますけれどこの馬としては見た目にも良くなりつつあると思います。ハミの取り方だけでなく走りのリズムも良かったですね。掴みきれていないところがありますが、雰囲気も悪くないですよ。今のところ次走はダート戦を考えていて年明けの開催のどこかでレースへ向かえればと思っています。牝馬限定戦がメインになってくるでしょうから、馬の状態と照らし合わせて判断していく形になるでしょう」(木村師)
 この動きと前走の内容では”牝馬限定”の”ダート”と弱い馬たちが仕方なく集結するところに参戦せざるを得ないでしょうが、その中でも期待は薄いですね。いや、まだ1本目の時計です。これからの良化に期待しましょう。
 競馬ブックでは”もうひと追い欲しい”という評価です。

 12月28日、坂路で15−15で追い切られました。休養も長かったですし、しっかりと本数を重ねて万全の状態で出して欲しいですね。

 12月31日、育成職人の北村宏司騎手に追い切って貰いました。未出走馬を相手にしている辺りは寂しいところですが、とにかく負けても力を出し切って欲しいですね。
 競馬ブックは”このひと追いで良化”、デイリー馬三郎では”変わらずC”という評価でした。
以下は同日(1月2日)更新されましたクラブ公式HPアモーレエテルノの近況報告です。
「この中間も順調に来ることができています。今週は31日の大晦日の日に追い切りを行いました。北村宏司ジョッキーに跨ってもらい3頭併せの1番後ろから追走して直線で並びかけるような内容です。時計としては68ー38くらいのものを行っていて、だいたい思惑通りの調整ができたように思います。北村にこの馬についてどう感じたかを聞いてみたところ、周りなどを怖がるようなこともなくしっかりと走れていたと言うことでした。また、こちらの感触と比較したいと思い走り、フォームについても聞いてみたところ、我々の感覚と似た意見で、掻き込むように走るのでダートも良いのではないかと言うコメントでしたよ。この中間のカイバの食いも安定していて、冬場のため毛は長いですが毛艶自体は良化してきており、体調も良くなってきているように思います。最終的な出走のタイミングはもう少し状態を見てから決めさせていただければと思っていますが、最短で来週もしくは再来週あたりの競馬を考えたいですね。このまま変わらずダート戦へ向かうとするならば牝馬限定戦をメインに考えていくことになると思います」(木村師)
 ということで、かなりこの馬が掴めてきたようですし、ベストなコースでのパフォーマンスを期待したいですね。ただ、牝馬限定にこだわる辺り、陣営の期待度は低そうですが・・・。母の成績と、初子の姉グランデアモーレが4勝を挙げている辺りから、こんなものではないと思うんですけどねぇ。
 次走はコメントから1月12日 中山2R 3歳未勝利 ダート1800m 牝馬限定か1月17日 中山2R 3歳未勝利 ダート1800m 牝馬限定だと予想されます。

 1月5日、坂路でハロン14秒強で追い切られました。途中よりも最後のラップが遅く、とても良いとは思えません。うーーんですね。良さと成長を感じることができませんねぇ。

 1月8日、格上の古馬500万下の馬を0.9秒も後ろから追走して、先着しました。相手は直線で一杯に追われており、こちらは終始馬なりです。全体的な時計はたいしたことはありませんが、手応えも良く、良い状態に仕上がっているようです。
 競馬ブックでは”手応え十分”。しかも滅多に出ない右上がりの矢印評価です。デイリー馬三郎でも”素軽いB”と高い評価をいただいております。前走の成績からだけですと、なかなか貰える評価ではありません。
以下は同日(1月8日)更新されましたクラブ公式HPアモーレエテルノの近況報告です。
「今週もしくは来週の牝馬限定戦を視野に調整を進めていて、最終的な出走の判断は今週の追い切りを見てからしたいと思っていました。今朝は3頭併せのいちばん後から進み、最後の直線は最内から伸ばすものにしています。仕掛けると楽に抜けてきていい動きを見せてくれました。質の高い走りを見せてくれていますし、これならば今週の競馬を考えてもいいのかなと思います。気になる点を強いてあげるとすると、右前脚の球節に少し疲れやすいところがあるので、そこをしっかりとケアをし、体調を整えて今週の競馬へ向かえればと思っています。久々の競馬になりますし、ダート戦になりますからどういった走りになるかはわからない部分もあるでしょうが、今後につながるいい競馬を見せてくれたらと思っています」(木村師)12日の中山競馬(3歳未勝利・牝馬限定・ダ1800m)に北村宏騎手で出走いたします。
 ということで、キムテツ師としても”質の高い走り”ということで良い手応えのようです。これでいて鞍上も昨年抜群に乗れていた北村宏司騎手ですから、期待は大きいですね。
 私ほっさんの追い切り評価は「A−」です。本数を重ね、育成職人の北村宏司騎手に調教をつけていただいてかなりいい状態だと思います。前走は急遽の乗り替わりで、しかも結果のあまり出ていない新人騎手でしたから、上手く乗りこなせませんでしたが、北村宏司騎手なら上手く運んでくれるでしょうし、勝ち負けに絡んで欲しいですね。

●出馬確定表

出馬確定表 1月12日 中山2R 3歳未勝利 ダート1800m 牝馬限定 全16頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
アモーレエテルノ 北村宏司  8/09 新馬 札幌芝1800 10 A−
エバーキュート クリスチャン・デムーロ 12/20 未勝利 中山芝1800
カズノネネヒメ 田辺裕信 12/21 未勝利 中京ダ1800
カズノマンナ 石橋脩  9/27 未勝利 新潟芝1600 15
キタサンアカツキ 三浦皇成 12/07 未勝利 中山芝2000 13 11
グラスエンプレス 吉田隼人 12/14 未勝利 中山ダ1800 12 10
ゲルズ 横山和生 12/21 未勝利 中京ダ1800 11
サンセドナ 井上敏樹 12/06 新馬 中山芝1200 11 15
スマートガール プノワ 12/13 未勝利 中山ダ1800
テイクミーホーム 蛯名正義 12/13 新馬 中山ダ1200
テップシー 内田博幸 12/13 未勝利 中山ダ1800 15
デルマゴシンゾサン 長岡禎仁 12/06 未勝利 中山ダ1200 16 14 10 10
トレイケイトカフェ 二本柳壮 12/06 未勝利 中京芝1200 12 18 16 15
ナンヨーチーク 柴田善臣 12/06 未勝利 中山ダ1200 12
ヨイチフレーム 江田照男 12/13 未勝利 中山ダ1200 12 11
レディゴーラウンド 柴山雄一 11/02 未勝利 東京ダ1600

表中の「増」は出走想定表に載っていなかった馬 騎手の太字は乗り替わり

●中山ダート1800mコース解説

 スタート地点はスタンド前の直線入り口。1コーナーまで十分距離があるので、枠順の有利・不利はあまりないが、逃げ・先行でレースを進めたい馬にとっては、内枠の方がありがたい。
 中山のダートコースは一般的に砂が重く、走破時計がかかる馬場でパワー型の馬が活躍しやすい。特に冬場は非常に時計がかかる。速い持ち時計よりも、コース適性重視。
 切れのある差し馬よりも、簡単にバテない先行馬を狙うのがセオリー。
 最後に急坂があるのでラスト1ハロンの時計がグッとかかるが、差し馬同士ではなかなか決まらない。
 ペース次第であるが、穴を狙うならば人気薄の馬の前残り。
 一方、雨が降って脚抜きのいい馬場になると、極端な脚質の馬の台頭が。行った行ったの展開や、外からの追い込み、マクリの馬が飛んでくる。
有利な枠順 内枠
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント コース・馬場適性、展開
種牡馬ベスト サンデーサイレンス、ブライアンズタイム、アフリート
連対騎手ベスト 武豊、横山典弘、柴田善臣、ペリエ、後藤浩輝
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分57秒7 1分57秒8 1分57秒2 1分58秒8
2歳未勝利 1分57秒6 1分57秒0 1分56秒9 1分57秒1
2歳500万 1分55秒8 1分53秒3
3歳新馬 1分57秒8 1分57秒2 1分56秒1 1分56秒7
3歳未出走 1分57秒0 1分57秒0 1分55秒9 1分56秒5
3歳未勝利 1分57秒1 1分56秒4 1分55秒6 1分56秒0
3歳500万 1分55秒4 1分54秒6 1分54秒5 1分54秒4
古馬500万 1分55秒1 1分54秒8 1分53秒8 1分54秒0
古馬1000万 1分54秒1 1分53秒9 1分52秒8 1分53秒2
古馬1600万 1分53秒0 1分52秒6 1分52秒1 1分52秒3
古馬オープン 1分52秒3 1分52秒5 1分51秒1

●騎手は北村宏司騎手 ほっさん評価 2014年「A−」 → 2015年「A+」

 今回のアモーレエテルノの鞍上は、昨年(2014年)8年ぶりにGTを制覇し、他に重賞4勝を含む計117勝を挙げて全国リーディング堂々の5位だった北村宏司騎手です。その活躍により私のランキングでも2014年の「A−」から「A+」にランクアップしています。

 我が軍団では重賞ウィナーのバウンスシャッセの主戦騎手です。今が一番充実期と言えるほどの活躍で、実力・経験を兼ね備えた素晴らしい騎手です。アモーレエテルノは節が空きまくっていますから、出馬投票すれば出走は確実で、良い騎手に頼みやすいところはあるのですが、本当に良い騎手を配していただきました。31日の調教からレースまでがセットの依頼だったんでしょうね。

 アモーレエテルノは今回乗れている北村宏司騎手でしかも自身追い切りで手応えが良かったように良好な状態で6着以降だと、次は”成長待ち”の夏競馬→スーパー未勝利でジエンドかも知れませんし、次からは仕方なく出走させるもみるみる騎手レベルが低下し、あの騎手とかこの騎手とか(ガクブル)になっていくかも知れません。ここでなんとかメドの立つ走りを引き出して欲しいですね。


 北村宏司騎手はGTや重賞など大舞台でなかなか結果を残せていないという欠点がありましたが、昨年は重賞5勝。GTも天皇賞秋で久々に制しました。

 私ほっさん愛馬への騎乗は今回で14回目ですが、バウンスシャッセの主戦をずっと任されている辺り、下手な乗り方をしておらず、納得の行く騎乗をしてくれています。今回も満足の行くレース運びをして欲しいですね。


 2015年1月8日現在、JRA通算1102勝。GT2勝、重賞26勝。勝率9.3パーセント、連対率18.3パーセントといずれもなかなかの数字である。

 昨年(2014年)は117勝、勝率11.5パーセント、連対率23.6パーセントと2年連続で100勝を超えてきた。全国騎手リーディング堂々の5位。本年(2015年)ここまで4勝、勝率26.7パーセント、連対率40.0パーセントとスタートダッシュに成功。



 北村 宏司(きたむら ひろし)は1980年7月24日生まれの34歳。日本中央競馬会(JRA)美浦トレーニングセンター所属(フリー)の17年目の騎手である。デビューから永年藤沢和雄厩舎所属だったが、2011年1月1日付けでフリーになった。


 馬術の国体選手だった父親が、家で馬を飼っていたこともあり、幼少の頃から乗馬に親しんでいた。

 1999年に騎手デビュー。同期には二本柳壮、高田潤らがいる。初騎乗は同年3月6日、中京競馬第4競走のイブキアーンドランで、16頭立ての16着だった。初勝利は同年3月14日、中山競馬第2競走で、タイキコンコルドに騎乗してのものであった。その年は6月に左足を骨折し、それによる1ヶ月の休養があったものの37勝を挙げ、JRA賞(最多勝利新人騎手)を獲得した。

 デビュー翌年の2000年1月30日、東京競馬場での東京新聞杯を単勝7番人気のダイワカーリアンで制して重賞初勝利。その後もこの年から38勝→54勝→41勝→78勝→65勝→59勝と堅実に勝ち星を挙げ、関東リーディングの上位に名を連ねる。

 所属の藤沢和雄厩舎はGTによく管理馬を送り出すが、北村が騎乗していた馬がGT出走になると他のリーディング上位の騎手や外国人騎手に乗り替わりというパターンが多かった。しかし、岡部幸雄が2005年に引退して以降は実力のある馬の騎乗が回ってきている。また、藤沢も2006年からは「日本人騎手育成のためにオリビエ・ペリエ、ケント・デザーモなどの外国人騎手に依頼せずに(自身の厩舎に所属する騎手を中心とした)日本人騎手に依頼する」と宣言しているため、更に有力馬への騎乗機会が増えている。

 ダンスインザムードに騎乗した2005年の天皇賞(秋)では、それまで不振に陥っていた同馬を、前年に2着したときと同じような先行3番手という競馬を試みた結果、僅差の3着に粘らせ復活させた。さらに2006年のヴィクトリアマイルでは同馬を桜花賞以来2年ぶりの勝利に導き、自身初のGTタイトルを獲得。同時にヴィクトリアマイルの初代優勝騎手となった。(これが唯一のGT制覇)

 そのヴィクトリアマイルの8日後には、東西騎手対抗サッカー大会に参加。この場でも、東軍(Jスマイル)を勝利へと導き、MVPに選ばれるという活躍を見せた。

 2007年9月、通算500勝を達成。

 2008年、アメリカ合衆国へ遠征していた自厩舎のカジノドライヴのピーターパンステークスへ向けての調教を行うためのパートナーとして渡米し、5月7日の追い切り後に帰国した。その帰国直後の5月11日に京都競馬場で行われた第12競走でジェイケイボストンに騎乗し、最後の直線で前の馬と触れてつまずいたことにより落馬し、その後左前腕部骨折、左大腿部挫創と診断された。なおジェイケイボストンの落馬直後にはコンゴウダイオーと鞍上の武英智(北村と同期でもある)が接触し、後者も落馬するという大きな落馬事故となっている。そして療養中には普段できないことをしたいということからフランスへ競馬研修を行うなどした。傷が癒えて8月21日より調教に復帰し、9月13日より実戦復帰を果たし、復帰初日に勝利を挙げている。そして復帰2週目の9月21日には2頭落馬というアクシデントの中、セントライト記念をダイワワイルドボアで勝ち、2008年初重賞勝ちを記録した。

 2011年1月1日付けで、それまで所属していた藤沢厩舎を離れてフリーとなった。

 2014年3月1日、中山4Rをファンシーミューズで勝ちJRA通算1000勝を達成。


 「2011年の1月1日付けで藤沢和雄厩舎から離れてフリーになった。論理的で勉強家。コメントは的確でダメと思っている時はニュアンスで伝わってくる。感覚派ではなく、2度、3度騎乗して肌で覚えてからの方が狙いやすい。」(佐藤祐樹元地方競馬騎手)
 ほっさん愛馬での成績 (13戦1勝)

 2006年10月28日 マドリードシチー  3歳未勝利  東京芝2000m    7着/12番人気
 2008年 3月15日 ギムレットシチー  3歳未勝利  中山芝2000m   8着/4番人気
 2009年 8月 9日 シャンスイ      500万下  新潟ダ1200m    11着/11番人気
 2011年10月 8日 アフロディーテ   500万下  東京芝1600m     5着/4番人気
 2012年 1月28日 フランベルジェ   3歳500万下 東京ダ1600m   13着/13番人気
 2013年11月 2日 バウンスシャッセ アルテミスS 重賞 東京芝1600m 10着/10番人気
 2014年 3月21日 バウンスシャッセ フラワーカップGV 中山芝1800m  1着/3番人気
 2014年 4月20日 バウンスシャッセ 皐月賞 GT    中山芝2000m  11着/12番人気
 2014年 5月25日 バウンスシャッセ 優駿牝馬 GT   東京芝2400m  3着/3番人気
 2014年 7月20日 バウンスシャッセ 函館記念 GV  函館芝2000m   16着/3番人気
 2014年 9月13日 バウンスシャッセ 紫苑S オープン 新潟芝2000m   12着/2番人気
 2014年10月19日 バウンスシャッセ 秋華賞 GT   京都芝2000m    7着/7番人気
 2014年12月20日 バウンスシャッセ 愛知杯 GV   中京芝2000m    8着/6番人気
 2015年 1月12日 アモーレエテルノ 3歳未勝利    中山ダ1800m     着/ 番人気
 


2014年5月25日 東京11R 優駿牝馬(オークス)GTで愛馬バウンスシャッセに騎乗する北村宏司騎手。(3番人気/3着)。



2014年4月20日 中山11R 皐月賞GTのパドックにて。ベテランなのに可愛いヒロシ。 

これ以降は2015年1月11日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「レディゴーラウンドは初ダートの前走でセンスのいい走りを見せたが、結果的に厳しい流れに。ここなら先行力が生きる。エバーキュートはワンパンチ欠けるが、安定感は上位。カズノネネヒメは前半、流れに乗れれば。」


短評は「波乱含み」



予想家の印
馬名 吉田幹 林茂徳 吉岡哲 CPU
アモーレエテルノ
テイクミーホーム
カズノネネヒメ △△
エバーキュート
トレイケイトカフェ
スマートガール
カズノマンナ
ゲルズ △△
テップシー
レディゴーラウンド △△ △△
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
エバーキュート 3.5
レディゴーラウンド 4.6
カズノネネヒメ 7.0
アモーレエテルノ 7.6
テイクミーホーム 8.2
ゲルズ 8.7
カズノマンナ 14.4
スマートガール 15.6
テップシー 17.5
以下24倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
アモーレエテルノ 56 56
レディゴーラウンド 61 57 55 61
エバーキュート 65 65 65 64
カズノネネヒメ 67 67 65 65
テイクミーホーム 43 43
ゲルズ 66 56 63 66


デイリー馬三郎

本紙の見解

「芝でも小差の競馬を演じてきた◎エバーキュートだが再度、矛先をダートへ。2走前は取消明けで万全とは言えない状況下でのB着。脚力上位は明白で最有力。前走できっかけをつかんだ○ゲルズと▲カズノネネヒメが相手。〈石堂〉」

◎ エバーキュート
○ ゲルズ
▲ カズノネネヒメ
× キタサンアカツキ
☆ レディゴーラウンド
△ アモーレエテルノ
△ カズノマンナ



アモーレエテルノは全13記者中 〇(対抗) 2記者、☆(5番手評価) 2記者、△(6番手以下評価) 5記者、無印 4記者

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

アモーレエテルノ(10着)

 「いいスタートから前々で運ぶことができたので、これならと期待しましたが、最後はきつくなってしまいました。道中は何度も外から被されてしまったので、理想と言えるポジションではなかったのでそうした部分も影響したのかもしれません。ただ、芝の走りや距離は問題ありませんし、素質を感じることはできました。まだ余裕のある体付きに映りましたし、ここを使ったことで変わってきてくれると思います」(長岡禎仁騎手・キャロットクラブ公式HP)

●各陣営のコメント

アモーレエテルノ

 「放牧で立て直した。美浦の環境になじむのに時間がかかった。叩けばさらに。」(木村哲也調教師・デイリー馬三郎)

 「疲れやソエが出たので立て直した。血統からはダートは合う。変わり身を。」(木村哲也調教師・競馬ブック)

●ほっさん予想

 正直、初戦の内容からは、この2戦目で勝ち負けなどということはとても言えないでしょうが、事前の追い切りの内容を重視する私としては、非常に追い切りの動きや手応えが良かったですしガラリ一変があっても不思議はないと思います。

 そもそも大敗した初戦は、牧場が「まだ2か月は出走が早いと思った」ように心身共に未完成で、どうしようもない状態でした。それを見極められなかった木村哲也師が出走させてしまったわけですが、晩生のゼンノロブロイ産駒ですし、度外視していいと思います。

 また、ずっと調教をつけてくれていて、本番でも騎乗予定だった菱田裕二騎手がトーセンの馬とバッティングしてしまい、急遽こちらがあまり結果の出ていない新人騎手だった長岡禎仁騎手に変更になる不幸もありました。初戦のパドックで見せたように、やたら煩く難しい馬ですから、実績のない新人騎手には荷が重かったと言えます。

 そこに行くと、今回は追い切りの動きからも成長が見られますし、状態も良さそうですしということで期待しています。元々牧場で”大物感”があると評された本馬。8日の追い切りくらい動けてもなんの不思議もないですが、ようやくまともに走れる状態になったのかなと思います。

 人気にはならないでしょうが、私は最低でも掲示板、勝ち負けを期待しています。

これ以降は2015年1月12日に作成(一部13日に作成)

●パドック

 アモーレエテルノの馬体重は前走プラス6キロの492キロ。5か月もの休み明けですし、成長分と思いたいですね。しかし、馬体を見ると少し余裕があるように見えますし、叩いて次に期待の造りのようです。

 二人引きでしたが、初戦ほど煩くなく、気性面では成長が見られます。時々物見はするものの、なかなかいい気配だと思いました。

●レース 

 アモーレエテルノのスタートはなかなか良く、最内枠でしたし、加速して前を取るのかと思いましたが、大型馬らしく二の脚が遅く、外から被せられて砂を被ると故障発生を思わせるほど一気に後退します(>_<)。映像で見ていましたが、ダートですし万事休すと思いました。ただ、無理してポジションを取りに行って負けたのではなく脚をそんなに使ったわけではありません。

 結局1コーナーでは15番手のポジション。前の先行争いが激しかったので、とにかくやり合ってくれとだけ願っていました。

 アモーレエテルノの道中は姉グランデアモーレ同様頭の低い良いフォームでの走りで、シンガリ追走ながら、ガッチリと折り合っています。

 4コーナーでもまだ15番手で、道中は最内のラチ沿いを走っていましたが、最後は外に持ち出します。本日は仕事でしたので、私の小さいスマホの画面では、アモーレエテルノらしき馬は全く伸びず、そのまま大差で負けたような気がしてガッカリしていたのですが、どれだけ負けたのかと成績表を見るとななんと5着にアモーレエテルノの名前が!!

 画面では全然映っていませんでしたが、最後かなりの脚で追い上げてきたようです。・・・ということは、中山の力の要るダートでそんな芸当ができるわけですからパワーもあるしスタミナもありそうですね。これは嬉しいことです。

●時計の評価

 今回のアモーレエテルノの走破時計は2分00秒7良馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で1分57秒2、勝ち馬の時計が1分59秒2ですから、ただでさえ力の要る中山のダートですが、相当走りづらい馬場だったと言えます。同日の3歳未勝利牡馬一般戦の勝ち時計が1分58秒5、1000万クラスの牝馬限定戦が1分56秒2でした。このことからも水準の勝ち時計だったと言えます。

 アモーレエテルノもそんな中でも2分は切りたかったですが、スタート直後の砂を被っての急激な失速を考えると休養明け初戦としてはまずまずと言ってあげて良いのではないでしょうか。何よりも16頭立ての5着です。未勝利クラスの中では力上位と思います。

●レース後の騎手・調教師のコメント

アモーレエテルノ(5着)

 「ゲートはうまく出たんですが、初ダートで砂を被ったのを気にして下がってしまいました。4角で外に出して、被らない位置になってからはいい脚を使ってくれましたよ。直線だけでここまで伸びてきたし、次はもっと良くなるでしょう。」(北村宏司騎手・競馬ブック)

 「悪くないスタートをきってくれましたが、外の馬たちが速くて一気に来られたら砂を被ってズルズルとさがってしまいました。初ダートで最内枠とまともに砂を受ける格好になってしまったのも痛かったですが、嫌がり方は予想以上でしたね。最終コーナーもちょっとスムーズさを欠いてしまったものの、直線で外に出してからはそれまでとは違ったいい脚を見せてくれました。砂を被った時など課題は残りますが、ダートのフットワーク自体は良かったですし、スムーズに運べればもっと上位の走りができるはずです。今日はせっかく声をかけていただいたのですが、申し訳ありませんでした」(北村宏司騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「内枠がどう出るかとは考えていましたが、こちらが予想していたよりも砂を被って嫌がり一気にさがってしまいました。道中から楽に外に出して行ければまた違ったでしょうが、枠も枠でしたし、あの走りからも余計に余裕がありませんでしたからね。それでも直線で外に出してからの加速はよくしっかり脚を使ってくれましたし、ジョッキーが言っていたようにダートの走り自体は良かったですから、やはり上手く流れに乗れるかが鍵になるでしょう。次については一度叩いてさらなる良化が見込めるでしょうし、それこそ権利を確保してくれたので続けて使っていきたいところです。ただし、右前の球節など疲れが溜まりやすい脚元の状態次第にはなりますから、まずは厩舎に戻してしっかり状態のチェックから始めていきます」(木村哲也調教師・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

アモーレエテルノ(5着)

 「マズマズ仕上がる。二人引き。テンに置かれて、追い上げもままならず。それでも直線だけでゴボウ抜き。ダート適性はありそうだし、もう少し流れに乗って行ければ。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 本賞金が50万円。特別出走手当が39.9万円。内国産馬所有奨励賞が8万円。合計97.9万円。1口で割りますと2000円程度と思われます。賞金は高くないですが、次走への優先出走権を確保したことと、初戦よりも随分と前進したことを喜びたいですね。

●今後の展望

 次走への優先権を確保しましたし、大型馬の叩き2走目ということで次走は更なる走りを期待します。今回もスタート直後に砂を被って後退するロスがなければもう少しは勝ち馬との差が縮まっていたでしょう。

 次も少なくとも掲示板。いや、馬券圏内に突入して欲しいですね。

●最後に

 いやぁ〜、上記レースのところでも書きましたように、スマホで映像を見た直後は”アモーレエテルノよ、お前もか”と意気消沈していましたので、勝ち馬からは相当離されたと言っても、掲示板の確保は嬉しいですね。最初の砂を被って後退するシーンがなければ、もう少し肉薄できたでしょう。

 今回は初ダートでしたし、砂を被って驚いて後退するのは仕方がありません。次はそういうのを嫌って外に出すか、もっと後方を追走してマクって上がってくるか、或いは芝に戻すかですね。いろいろと策はあると思いますし、やはり素質はありそうですから、まずは早く1つ勝たせて欲しいですね。

 中京くらいまで来てくれたら、是非とも現地に応援に行きたいのですが、パワー型なので、力の要る中山や阪神になってしまうでしょうかねぇ。

 何にしても初戦よりも良いところが見られましたし、大型馬の叩き2走目ということで次走に大いに期待しております。

 頑張れアモーレエテルノ!!軌道に乗れば、姉ほどは走れる馬だと思っているぞ!!

最後までご愛読ありがとうございました

2014年8月20日立ち上げ 22日、28日、10月15日、12月16日、27日、2015年1月3日、5日、7日、9日、11日、12日、13日加筆
アモーレエテルノの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2014年 8月13日 デビュー戦 2歳新馬 札幌芝1800m (10着/8番人気) 松嶋屋様撮影現地写真掲載

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